ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

アップルの謝罪とGoogle Mapsの行方

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傲慢なアップルが自分の非を認めて謝罪をするってのは異例かと思われますが、まぁ今回のMapsの場合はそんだけ酷すぎる失態っていうことなんでしょう。なんせ、iPhone発売以来、初めて他の機種を検討しはじめた私ですからね。
初めて買おうとしているタブレットPCも次のiPadを買う予定でしたが、それも白紙になりました。「Nexus 7」をはじめとしたAndroid系やWindows系のタブレットも考慮せねばならんでしょう。
 
「グーグルが既にアプリとしてMapsを開発済みでアップルに申請中である」・・という噂が流れておりましたが、これは既にガセと判明しております。グーグルのCEOが来日してたらしく、記者団の質問に答えたところ、iOSに提供するMapsの話は現時点で何もないとのこと。iOS 6以降ではGoogle Mapsをあきらめないといけないかもしれません。
 
アップルとグーグルがマップの件で決裂した理由も判明してきております。
もちろん、アップルはAndroidに対して怒り狂ってるのでそれも理由にあるでしょうが、それよりも地図そのものの機能について、グーグルと折り合いがつかなかったとのこと。
その機能とは上の謝罪文にもあるように「Turn-by-Turn Directions」・・つまりは誘導案内です。ナビなんかで交差点に差し掛かるときに表示される方向指示の矢印アイコンや音声案内のことですな。
既にAndroidとかのGoogle Mapsには対応しているというこの機能、アップルが同じようにiPhoneのMapsにも搭載するよう要請したところ、グーグル側はそれに対するこれまでの膨大な開発費用を理由に難色を示したとのこと。
これを拒否られた場合、確かにアップル側としては致命的です。
 
例えば米国の大型スーパーなんてのはGarmin社製の100ドル台の安いポータルナビ(PND)が山積みで置かれてて、これまで相当な需要があったんでしょうが、これからのカーナビ業界は大きな試練を迎えます。
それなりに金持ってる連中はこれまでと同様、新車に最初から付いてるオーディオ関連含めた純正のシステムを利用するんでしょうが、貧乏人は嘗てのようにPNDを利用するのはなく、スマートフォンタブレットPCを利用することになるのは目に見えてます。現時点のスマホのアプリですら、それでも全然問題無いレベルのナビ機能ですし、日本みたいに複雑に道が入り組んでない他の欧米諸国からしたら尚更です。
既にスマホに取って代わりはじめてるため、ソニーPNDの開発中止を先日決定しております。
そういう流れ故、スマホなどに標準で搭載されてるMapsがTurn-by-Turnに対応するのは必須でしょう。
 
上の決裂した理由が本当だとすると、「背に腹は代えられない状況下にあり、どうしても自前のMapsのサービス開始をせざるを得なかった」・・といったところなんでしょうが、少なくとも最低レベルの開発が終わった時点で、グーグルと縁を切るべきで、あんなデタラメのポンコツをリリースするのはさすがに拙速すぎる。全く有りえない行為で消費者を舐めすぎてます。
謝罪文では「Googleマップのウェブサイトにアクセスして、そのアイコンをホーム画面に作成し、マップを使うこともできます」とありますが、そんな単なるウェブ閲覧なんかをユーザー側に推奨してないで、とっととGoogle Mapsを「標準アプリ」として戻してもらいたいものなんですが・・・・絶対無理でしょうね。