ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

テレビが垂れ流す迷信

心理学を勉強されてるPINさんの記事を読んで触発されたんで、久々に記事を。
PINさんの記事:人格心理学

上記記事では血液型のことを取り上げているが、この血液型だなんだと真剣に信じてる輩が全く減らんのはテレビが垂れ流すわけのわからん番組のせいも多少あるだろう。
一昨年くらいに「あるある」だのなんだの中途半端な情報番組が血液型を相次いでとりあげて、学校や職場などでいじめや差別も発生していると問題になった。
「血液型を扱う番組」に対する要望 放送倫理・番組向上機構

PINサンの記事でも書かれているが、血液型占いなんて非科学的なものは日本以外の国で殆ど通用しない。
世間が「変人」扱いするワタクシだが血液型は日本人の半分を占めるA型。じゃあ、RHマイナスの性格は特異なのか。んなわけあるはずもない。
お遊び程度ならまだしも初対面の挨拶代わりに出してくる話題でもなく、真剣に「貴方がA型でよかった!」などと近づいてくるやつがおるが、こっちのほうは真っ平ごめんである。

日本人はもともとこういう胡散臭いものを信じる民族なのか?
ノストラダムスの名を知らない日本人は少ないだろうが、本国フランスでは誰もこのおっさんの名をしらない。
当然、この場合も情報を与える側、つまり「ベストセラー」などに起因するのかもしれない。

最近では細木だの江原だのが視聴率を稼ぐのでテレビに出ずっぱりである。

江原を信じるか?の話題になると行き着くところが「じゃあ、ヤツはなぜに未解決事件を解決してやらんのだ?」ということになる。だから信じないと僕は結論づけてしまう。
彼のスピリチュアルなんとかで実際救われてる人もおるんで、何か害があるのかといえばさしたるもんもないわけで、なんとも批判もしずらい点があるんだが、こういうのがバンバンとゴールデンに流れるのは如何なもんかと思う。

これよりひどいのがまたもや述べるが細木だ。
コイツは平気で「死ぬ」などと予言し、あたかも自説が定説かのごとく語る。しかもテロップがついて、ナレーターで補足までしてあいつの意見を煽る。番組全体でヤツを肯定し、反論は一切なし。
僕が見る限り、ヤツにまともに食って掛かったのはレイザー・ラモンHGだけだ。僕はこの1点のみでも彼を買う。

江原は実質的な被害者は少ない(?)ように思えるが、細木は別。
前にも言ったがライブドアの株価や時価総額まで予言してるんだからとんでもない話。
こんなもの電波にのせていいはずもない。
またアイツは「男ならではの役目」「女性ならではの役目」を尊重しており、考え方が結構昔ながらの「男尊女卑」に近い。
そこまではまだしも平気で「女性名義で家を絶対買うな。買うと三年以内にその女は死ぬ」などと平気でぬかすのだ。

これは正直、発言している細木のおばはんよりもこれを垂れ流す放送局に問題があると思う。
上記でリンクしたサイトにも書かれているが民放連の放送基準「第8章 表現上の配慮」54条で、次のように定めている。

占い、運勢判断およびこれに類するものは、断定したり、無理に信じさせたりするような取り扱いはしない。
〔解説〕 現代人の良識から見て非科学的な迷信や、これに類する人相、手相、骨相、印相、家相、墓相、風水、運命・運勢鑑定、霊感、霊能等を取り上げる場合は、これを肯定的に取り扱わない。

僕はこの取り決めを最近知ったのだがホンマ驚いた。
今の番組、こんなん迷信まがいのもんばっかりやがな。

・・といいつつ、その番組にチャンネルをあわしてしまう弱い自分がここにある。

探偵ナイトスクープという大阪の人気番組がある。
今、西田敏行が司会をしているが、以前は上岡龍太郎がしていた。彼は根っから非科学的なものを嫌う。
その番組内で一度、霊媒師なるものがでてきた。視聴者の疑問を霊媒師に解決してもらうというもの。
VTRでちょっと出てきただけで、そもそもバラエティなのでその霊媒師をあざ笑うかのようなVTRだったが、スタジオでそれを見ていた上岡はVが終わったあとに、
「おい、ディレクター。これ、なんやねん。こんなもん放送できるんか?」
とブチ切れ。
番組を収録してる場所にはタレント10人ほどやスタッフのみならず、会場には客も数百人いるのだが、場内は騒然とした。
結局上岡はそのまま番組途中で帰ってしまった。

テレビ局はこれくらいの気構えをもってもいいと思うのだが。