マンション耐震強度偽造問題

えらい問題が出てきましたなぁ。
朝から販売主のヒューザーの社長がテレビに出まくって、シロウトみたいな連中に責められまくってました。
みのもんたなんか、社長や取締役にどなりつける有様。

こういうのを見てると、また福知山脱線事故のことを思い出す。
あほなコメンテーターどもが知ったか（ぶり）して、
「見舞い金に紅白の水引の袋など、もってのほか！JRは何をかんがえとんだ！！」
などと口々にぬかしてたそうだが、後に番組内で訂正。ホンマは紅白の袋で何も無礼にならんのだそうな。
記者会見場での読売新聞記者のアホ態度など言うまでもない。

大体、責める側のやつらはテレビ慣れしてるんで、言いたいこともバンバン言え、そもそも立場的に見下ろすような感じなので心理的にも余裕だが、相手は電波にさらされることについてはシロウトである。
多少の言葉尻のおかしいところを突いて、ギャンギャン言ってることがどれほど多いことか。

今朝も「売った側の責任は？！」を連呼、「売る側としてチェックをするべき！！」と
どの番組もヒューザーの社長へ批判の嵐。彼の発言は多少これまでに二転三転するなどして問題があるやもしらんが、今日の午前中の発言をまとめると、

①責任は売った側のヒューザーにあり、命を懸けて住民の安全と財産を守る。

②ただし、責任はあるがヒューザーに過失はない。チェックは設計会社がするもので販売する側に
　問題はない。

と述べている。

①はホンマかどうか、それだけ財務的に体力があるかってこともあるが、社長が現時点でそういってるの
だから、問題なかろう。
んで②だが、チェックをせんと売るのがおかしいというが、チェック機関があるのになんでヒューザーが
んなもんをイチイチ構造計算からチェックせなあかんのだ？？
ヒューザーにも一級建築士がおるんだから・・というが、おるだろうがおらんだろうが、金を払って設計会社に委託、しかも国から認定を受けてるチェック機関までいるのにそれを求めるのはお門違いと思うが。個々の範囲において責任を負わなければ、チェックの山で発注する側は全く仕事も捗らんだろう。

例えば公共事業、自治体が発注する際、成果に対して如何ほどのチェックをしているか。
役所の人間どもは大抵は設計会社に丸投げですぞ。しかも支持ミスが如何に多いことか。
まともにチェックするのは会計検査に当たったときくらいのもんですわ。

社長も言っていたが強度が３割といっても鉄筋の本数が３割ってな誰でも目に見えてわかる違いではないとのこと。微妙な鉄筋の本数や径などは施工時に「おかしい」とはわからんのだそうな。

この社長が構造計算担当の姉歯を設計会社に強く薦めたり、コストを下げようと強く圧力をかけたりしてない限り、今回の件は責任があっても、過失はないというヒューザー側の発言は至極妥当なもんだろう。
ヒューザー側もまた被害者といえなくもない。

僕のネット上の知人ブログに訪問する方で、住んでいるところが姉歯絡みの問題マンションなのだそう。
何とも気の毒だが、「住むところがなくなっただけ。家族がいるから平気」と気丈に振舞っておられ、
聞いてる側も救われる思いだが、このような住民がヒステリックになるならまだしも、どこまで建築を知ってるんだか・・っというか、あんたら企業にすら勤めたことあるのか？？ってな意味不明な評論家やタレントが、さも「正義の味方の代表」みたいにののしりまくってるのは、どうも見ていて腹が立つ。
ちなみにみのもんたは水道関係の会社社長なので企業が何たるかってことは知ってるはずだが。

僕も高層マンション住まいなので今回の件は他人事でない。
それだけに、この建築業界のしくみや問題などをこのヒューザーの社長から聞きたいわけで、わざわざ得もないのにテレビに出てくれてるんだから、この機会をアホなコメンテーターどもによってぶち壊さんといてもらいたい。

阪神大震災後に建ったうちのマンションだが、これもホンマに大丈夫かと心配である。
まぁ、僕は建築関係はドシロウトなので、関係者からの意見を聞きたいところ。